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予防歯科|方南町の歯医者、あるす歯科。丸の内線方南町駅一番出口徒歩3分

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あるす歯科

予防歯科

予防歯科とは何か

「予防歯科」という言葉は、日本ではまだあまり馴染みのないものかもしれません。予防歯科とは、むし歯や歯周病という歯や口内の病気・トラブルを未然に防ぐことを目的とした歯科治療のことです。

つまり「むし歯になる前に歯医者にかかる」ということですが、そう聞くと「身体が悪くなる前から病院に行く必要があるのだろうか?」と首をひねる人がいるでしょう。たしかに日本において病院に行くときは怪我をしたり、風邪を引いたり……というように身体のどこかが不調を来たしてから、というのが一般的です。

そのためむし歯においても「悪くなったところを治療すればいい」と考えがちですが、それは間違いだということができます。例えば風邪を引いたり、骨を折ったりしてしまった場合、病院に行って治療することですっかり元の状態に戻すことは可能です。

しかし歯においてはほとんどの場合、元の状態に戻すことはできないのです。「でもむし歯治療はドリルで歯を削って治しているではないか?」今そのように思った方がいるかもしれません。しかし実はあれは「元に戻す」ことを目的としたものではなく、「進行を止める」ことを目的とした治療だということができます。

そして口の中の病気は虫歯や歯周病だけではありません。口の代表的な機能は「咬む」「飲み込む」「声を出す」「唾液を出す」「味覚や触覚を感じる」の五つ、これらの機能の衰えにより全身が弱まる事をオーラル(口の中からの)フレイル(衰え)と呼びます。虫歯と歯周病によって起きるトラブルは、実は口にまつわるトラブルのうちの一つでしかないのです。

口の中のトラブルは、悪くなり自覚症状がでてから対処するのではもはや手遅れになってしまうこともあるため、病気の発症や進行を予防する「予防歯科」を実践していくことが歯を健康に保ち、口腔機能を維持し、全身の衰えを防ぐ保つカギとなるのです。

予防歯科がもたらすメリット

むし歯や歯周病など歯・口内の病気・トラブルになるのを未然に防ぐことで、以下のメリットを受けることができると言われています。

歯や全身の健康を維持できる

予防歯科を実践することでむし歯・歯周病といった病気・トラブルを未然に防ぐことができます。またもしも悪いところが見つかっても早期の発見となるため、治療自体も軽いものとなり歯に与えるダメージを最小限に留めることが可能となります。

そしてむし歯や歯周病はその症状が悪化・進行すると歯や口内だけではなく、全身にもマイナスの影響を与えることで知られています。そのためそれらを未然に防ぐことができれば、全身の健康も長きにわたってキープできるということになります。

美しい歯を長く保てる

むし歯や歯周病は症状が悪化すると歯が変色したり、周囲の歯が動いてしまったりして、見た目が悪くなることがあります。またむし歯治療のために入れる銀歯は金属特有の光沢が目立ってしまうこともあります。

長い目で見ると時間や治療費の節約になる

予防歯科は定期的に歯科医院を訪れることになるため、治療費と治療のために時間を要します。そのため予防歯科のことをあまりよく知らない人からは「どこも悪くなっていないのに時間とお金がもったいない」という声が聞こえてくることがありますが、それは間違いだということができます。

むし歯や歯周病を発症してからの治療は終了までにかかる時間もかかる費用も、予防歯科に必要とされるものよりもその負担が大きくなることが一般的です。予防歯科を実践することで長い目で見ると時間も治療費も節約することができているのです。

予防歯科をしないとどうなるか

予防歯科を実践しないことで以下のような事態を引き起こすと言われています。

痛みが増してしまう

むし歯は症状が進行するほどに痛みが増していくものです。また治療内容としてもより痛みが出る可能性が高まってしまいます。症状があまりにひどい場合は麻酔も効かず、ひどい痛みに耐えなければいけない場合もあります。

歯が失われてしまう

むし歯にしろ歯周病にしろ初期段階ではほとんどの場合、自覚症状がありません。冷たいものが沁みる、何もしなくても痛みを感じるというような症状が出るときにはすでにかなり悪化している可能性があります。そのときになって慌てて歯科医院を訪れても、歯を大きく削る必要があったり、最悪の場合は歯を抜かなくてはいけなかったりと大掛かりな治療になる可能性が高まってしまいます。

時間や治療費が余計にかかる

むし歯や歯周病はその症状が悪化するにつれて、治療内容は複雑になってきます。むし歯の場合なら歯を削って詰め物をしたり、神経を抜いてその内部を清掃したりと複雑になればなるほど治療開始から終了までにかかる時間は長くなります。そしてそれに比例して治療費も高額になっていきます。

身体全体の健康を損なう

むし歯や歯周病がもたらす悪影響は口内に留まりません。むし歯が進行すると顎の骨を通じて細菌が全身に回ることがありますし、歯周病によって歯を失うと全体のかみ合わせが崩れてそれが肩凝りやリウマチを発症させることもあります。このことから予防歯科を実践することは歯だけではなく全身の健康を守ることにつながるといえるのです。

見た目が悪くなる

歯が悪い状態を放置していると見た目の面で様々なマイナス要因をもたらします。例えばむし歯が痛む側で食べ物を噛まずにもう片方の側だけで咀嚼していると噛まない方の頬の筋肉が弱まり、皺やほうれい線が目立ってきます。

他にはむし歯や歯周病が進行しきって歯が失われ、その状態を放置していると他の歯が動き出して噛み合わせが乱れ始めます。噛み合わせの乱れは出っ歯やすきっ歯、受け口など見た目のコンプレックスにつながる状態を引き起こす可能性があります。

歯科医でできる予防歯科の内容

予防歯科のことをよく知らない方はそれがどんなものであるのかイメージすることが難しいかもしれません。あるす歯科では以下のような予防歯科治療を患者様に提供しています。

検査・診断

定期的にむし歯がないか、歯茎の状態はどうか、隅々までチェックしていきます。視診、触診は毎回、ポケット測定、レントゲン検査も定期的に行います。今の状態だけではなく、以前と比較をすることによって、良くなっているのか悪くなっているのか、そして細かな変化も見つけやすくなります。

ご説明

現在のお口の中の状態、そしてそこに至った経緯をしっかりと把握できているでしょうか。そして研究が進み予防歯科という学問はどんどん進化しています。正しい現状の把握と正しい知識がなくては、誤った方向に進み無駄な努力を続ける事すらあるのです。現在最も広がっている誤解は、「歯ブラシを頑張れば虫歯や歯周病が防げる」でしょう。

歯石とバイオフィルムの除去

バイオフィルムとは歯や歯肉に付着した細菌の塊で、排水溝のヌメリと同様のものです。歯周病や虫歯、口臭など様々な病気の原因となりますし、長期間放置していると歯石となりホームケアでは取れなくなります。定期的に超音波スケーラーで歯石とバイフィルムを取り除き、細菌にダメージを与えます。

フロス・電動歯ブラシ・フッ素・うがい薬などの紹介と確認

予防歯科で最も大切なのは、家庭でのフロスによるケアとフッ化物の利用です。歯ブラシやうがい薬は補助に過ぎず、虫歯も歯周病も予防できないことが既に証明されています。

これまでの口腔清掃指導というのはひたすら患者さんご自身に意味の乏しい努力を強いるものでしたが、当院では効率と結果を重視し、デンタルフロス・電動ブラシ・フッ素ペースト・うがい薬など新しい器具によるケアをご紹介します。

フロスケア

歯と歯の間、歯と歯肉の間、歯と詰め物の境目など、様々な細かな隙間・境目をフロス、スーパーフロスなどを用いて清掃します。

お口のポリッシング(PMTC)

フッ素入りで、ステイン除去もしくはホワイトニング効果にもあるペーストで、より白い健康的な歯になるように磨きます。
効果は…スッキリします!そして、今夜もキチンと歯を磨こう!そしてまた数か月後に歯医者に来よう!と思っていただけるように磨きます。

「歯の表面を隅々まで、専用器具を使って徹底的に磨きあげていきます。普段の歯磨きで落とすことのできない入りくんだ部分の汚れや、歯の表面の着色もきれいに落とし、歯の表面を特殊なペーストでツルツルに仕上げます。それにより、歯垢が付きにくくなってむし歯や歯周病予防に高い効果があります。」と紹介している歯科医や衛生士がいたら、そのひとは勉強していないか、嘘つきです。

歯の表面をツルツルに磨いたところで、虫歯や歯周病予防の効果がない事は証明されていますし、学会講演や業界専門誌でもよく紹介されています。ただし、直接の予防効果はないものの、スッキリする事からホームケアと定期検診へのモチベーションがアップするという効果は見込めますし報告も多数あります。結果としての予防効果はあると言えます。

フッ素塗布

高濃度のフッ素を歯全体に塗布し、初期虫歯の進行を食い止め、他の歯もむし歯に負けない強い歯にしていきます。乳歯や永久歯に生え変わるお子さんに行われることが多いですが、成人で歯茎が下がって歯根が露出してしまっている場合にも、その部分のむし歯予防に高い効果があります。

日本と欧米における予防歯科の違い

日本ではまだ普及しきっていない予防歯科ですが、欧米ではすでに習慣化されていて多くの人が予防歯科治療を受けています。これには理由が2つあるといわれています。

1つは、歯の健康に対する意識の差です。欧米では歯並びの良さや歯の白さなど歯が健康的であることが社会的ステータスとして機能しています。むし歯や歯周病を原因として歯並びが悪くなったり、歯の健康が損なわれていたりするとそれだけで社会的にマイナスな印象を相手に与えてしまうのです。

もう1つは医療保険制度の違いです。日本では保険診療(健康保険証の範囲内の治療)なら自己負担額は3割で済みます。むし歯の治療を受けても一回の治療費は数千円で済むことがほとんどではないでしょうか? 実はこれは世界的に見ると非常に安価に抑えられているのです。

それに対して欧米の多くの国では予防歯科にかかる治療費はあまり高くありませんが、ひとたびむし歯になるといきなり高額な治療費が必要となってきます。そういった高い治療費を避けるために予防歯科を徹底しているのです。

日本はむし歯になっても治療費があまり高くならないので「むし歯になってから治せばいいか……」という考えが一般的になっているのかもしれません。これはどちらの制度の方が良いと判断できるものではありませんが、歯の健康に対する意識は欧米の国々に見習うべき点があるといえるでしょう。

予防歯科で大切なこと

予防歯科を始めるのに最適なタイミングはいつか?そう質問をされたら「早ければ早い方がいい」という答えが最も適当だと言えるでしょう。

人間は母親のお腹から外に出て、歯が少しでも生えてきた瞬間からむし歯のリスクに晒されているということができます。そして現代ではあらゆる年齢に対応している予防歯科治療があり、例えば赤ん坊なら生え始めた歯の表面へのフッ素塗布が有効となります。もう少し大きくなったら奥歯の隙間を埋めるシーラントがありますし、歯磨きの正しい方法を指導することも大切です。

「子供の歯(乳歯)はいずれ生え変わるのでは?」 そう思った人がいるかもしれませんが、乳歯の段階でむし歯が多い子どもは永久歯に生え変わってもむし歯が多くなるというデータがあるのです。また乳歯の段階でむし歯が多いことはそのあとのかみ合わせにも悪い影響を及ぼす可能性があります。そういった事態を防ぐためにも、予防歯科はまだ小さい頃から――0歳から始めることが理想だということができます。

それなら成人した人が始めるには遅すぎるのでしょうか? いいえ、そんなことはありません。予防歯科をまだ実践していない人がいるなら、少しでも早く始めることをおすすめします。先ほども説明したように予防歯科を実践し、定期的なクリーニングを受けることでむし歯や歯周病になるのを未然に防ぐことができます。もしもそういった症状になってしまっても早期に発見できるので治療内容も軽いものとなり、費用や時間をあまりかけることなく治療することができます。

また予防歯科を実践している人はしていない人に比べて高齢者になったあとも自分の歯(天然歯)を保てる割合がずっと高い、というデータがあります。今は高性能の入れ歯やインプラントなど義歯治療の技術・効果も向上していますが、やはり天然歯が多く残っていることが理想です。

当時の厚生省と日本歯科医師会が1989年より推進している「8020(ハチマルニイマル)運動」というものがあり、これは80歳のときに20本の天然歯が残っていると満足に食事ができるという一種の指標です。そして満足に食事ができるということは、高齢者の健康にとって何より大切となります。

栄養を適切に摂取することはもちろんですが、咀嚼は脳に良い刺激を与えることが知られています。そのため歯が残っている人はいつまでも身体が健康で頭もはっきりとしていて、歯が残っていない人は身体も頭も徐々に弱っていってしまうことがあるのです。そして天然歯を多く残すためには何より重要となるのが予防歯科となります。

「治療よりも予防」。これを実践することで自分の歯をいつまでも健康に保つことができ、それによって歯だけではなく全身も健やかに過ごすことができるようになります。あるす歯科では口内の状態を患者様に丁寧に伝え、きちんと理解していただいてから治療に進むように心がけています。また確かな技術と知識を持ったスタッフがクリーニングを提供しています。予防歯科を始めたい、いつまでも健康な歯を保ちたいという方は是非当院までご相談ください。

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